劣化した屋根

スレートのヒビ・割れ・欠け

 スレート屋根は軽量である分、衝撃に弱いのがデメリットです。強風時の飛来物が当たった衝撃でヒビや割れ・欠けが発生します。そこから雨水が侵入すると屋根材の下の垂木や防水紙、その下の野地板まで劣化させてしまいます。また、欠けたり割れたりしたスレートの落下やご近所に飛散するなど思わぬ事故につながる可能性もあります。

苔・カビ・藻・色あせ

 屋根が黄色くなっているのをよく見かけます。黄色いものの正体は苔です。苔やカビ・藻の発生は屋根材に塗られている塗料の防水機能が低下したサインです。屋根材は塗料によって紫外線や雨風から守られています。その塗料の防水機能が低下し、屋根が水分を吸水して苔が発生します。また塗料が劣化したことで紫外線から屋根を守りきれず、屋根が色あせてしまいます。

スレートの苔

棟板金の浮き・サビ

 屋根の頂点にあるのが棟板金です。棟板金と屋根材は釘で固定されているのですが、振動や気温差によって釘が緩み浮いてきます。次第に棟板金が浮き、雨水の侵入や棟板金の飛散を招きます。また、棟板金は金属でできているため錆びます。棟板金も屋根と同様塗装してあるのですが、塗料が劣化して棟板金が錆びていたら屋根塗装を行いましょう。